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ITは世界を良くできるか

IT業界で飯を食っています。

自分のことを胸を張って「プロ」と言えるかと問われると難しいのですが、少なくとも僕の仕事はITであり、今現在自分の能力を発揮できるるのは、この分野しか無いわけです。
私企業に属する会社員で有る以上自分の所属する組織に利益をもたらすことが、経済的には「仕事をしている」ということになるわけであり、自分が担当させていただいているお客様である企業にとって利益に繋がるシステムを構築できることや、直接関わりを持つお客様個人やその近い組織が評価されるようにプロジェクトを成功させることが僕の仕事です。このとは理解している上で(と思っているだけかもしれませんが)最近思うことは、「僕の仕事は社会の役に立っているのだろうか」ということ。

特に考えるのは環境や食についてのこと、自分に子供ができてからまじめに考えるようになったのですが、この子が大人になる20年後には、環境や食料の問題はどんな状況になっているのだろうと考えると恐ろしくなるのです。最悪の自体を避けるためには、今すぐ何とかしなければいけないのです。
しかし、だからといって僕が何かできるかというと、「無駄なエネルギーは使わない様にするために、エアコンの温度を下げる」とか「石油資源の無駄遣いやゴミを減らすために、スーパーやコンビニでビニールバックを使わなくする」なんていう個人の努力では効果があるかわからないような事しかできません。確かにこれらの個人レベルの取り組みは大事なことですが、もっとなんというか自分の行為が良い影を与えているという実感が欲しいというのも有るし、社会としてももっと積極的な取り組みが必要だと思うわけです。そんなことを言うと「リッターあたり7キロも走らないし、排気ガスも大量に出すであろう、VWバスの乗っているおまえがそんな事偉そうに言うな」とかつっこまれるかもしれませんが。。。

話がそれたので元にもどして、、、このような環境や食の問題に対して、自分の仕事であるITが積極的に貢献できる事が無いかと考えているわけです。データーセンターの消費電力を下げるとか、事務をペーパーレスにするとかといった取り組みは今までも行われて来ましたが、省エネとか省資源といったマイナスを減らすということだけではなく、何かプラスのことが出来ないかと。

たとえば直接的に食に関わる農業。安全で美味しい野菜やお米を作り、広く流通させるために何ができるだろうか。美味しい魚を今後何百年も食べ続けられるようにするためには何ができるだろうか。畑や水田、海の魚たちを育てるために栄養を供給する土や水や空気を作り出す森林や河川を守る林業に対してなにができるだろうか。

ITそれ自体は何かを生み出すことはできません、木を生やすことも、お米を育てることも、魚を増やすこともできません。しかしこれらの産業に対して良い影響を与える事ができるはずです。それが何であるかというのは今の僕にはわかりませんが、その何かができたら、そしてそれが自分の仕事にできたら幸せだなと思うわけです。

地球の裏側でとれた麦を、オークの樽で20年も寝かせて作った液体を飲みながら、そんことを語りあっていました。果たして20年後も同じように美味しいお酒が飲めるのだろうかと。

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